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奇跡の素材「グラフェン」について

2004年、イギリスマンチェスター大学の二人の物理学者はグラファイトからグラフェンを分離することに成功しました。グラフェンはこれまで発見された中で最も薄く強いナノ材料であり、優れた電気・熱伝導性を持っています。2012年の時点で米国電気電子学会 (AIE) は、グラフェンが将来的にシリコーン系材料に代わって世界をカーボン時代に導く可能性があると結論付けており、グラフェンは素材産業における最も輝かしい宝石と言えます。2018年9月に開催された「2018 China International Graphene Innovation Conference」では、世界中から200を超える有望なグラフェン応用製品が集められました。ReportsnReprtsによれば、世界のグラフェン市場は2018年に前年比84.8%増の2億米ドル近くまで成長し、2023年には10億米ドルを超えると推定されているそうです。2017年のGlobal Graphene Indexによると、中国、米国、韓国が上位を占め、総合力で言えば中国が1位ですが、2位の米国との差は徐々に縮まってきています。

 

 

文章編輯 高柏行銷團隊


作者
林唯耕・教授
学歴 | 米国メリーランド大学博士
現職 | 国立清華大学工学・システム科学部兼任教授
専門 | 電子構造放熱、ヒートパイプ、ループ式ヒートパイプ (CPL、LHP、PHP)、省エネ設計、太陽エネルギー蓄熱と冷却、熱流システム、電子部品の冷却、二相流、人工衛星及び上空飛行物体の熱伝導部品

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